平成24年(2012年) 9月定例会

平成24年9月10日(月)
1. 予防医療施策の現状と課題について


田中文代の発言は、背景を青色で表示しています。

◆田中文代

新風会の田中文代でございます。本日最後の登壇となりました。よろしくお願いいたします。

 本市には、県内屈指の医療機関である山口大学医学部附属病院があり、そのほかにも種々の総合病院、個人医院が立地、開業しています。その恩恵を受けて、医療の面では住民にとってはかなり恵まれた安心のできる町ではないかと思われますが、一方で、点在する病院への行きやすさから、安易に病院を利用するケース、いわゆるコンビニ診療という通院者が多く、そのために他地区に比べて国民健康保険の保険料が高額であるという仮説を耳にすることもあります。

 平成24年度の宇部市国民健康保険事業特別会計予算の歳入歳出総額はそれぞれ203億1,000万円であり、歳入のうちの15億2,679万3,000円は一般会計からの繰入金となっております。

 国民健康保険の使途の主なものは、保険給付費、端的に言えば医療費であり、先ほどの歳出予算203億1,000万円のうち147億686万4,000円がこれに相当するわけですが、私ごとではありますが、昨年度より国民健康保険に加入することとなり、かつて経験したことのないほどの高額な保険料を払うことになったものの、滅多に病院に行くことのない身としては、自分の払っている保険料の使途が適切なものかどうかは非常に気になるところです。

 平成22年度の宇部市民における被保険者総数は4万1,408名、平成23年度は4万1,368名と、国民健康保険加入者の数は宇部市の総人口のざっと4分の1といったところですが、とにかく今後、我が国の抱える医療費の行く末を考えるとき、医療のあり方そのものを地方自治体それぞれが真剣に見直していかなくてはならないのではないかと考えます。

 折しも厚生労働省は先月24日、2011年度の概算の医療費が9年連続の増加で過去最高の37兆8,000億円になったと発表しました。高齢者の増加、また、医療技術の進歩を受けて、高額な治療を受ける人がふえ、70歳以上の医療費は全体の45%を占めるということもあわせて発表されました。

 本市の場合も全国と同様、今後人口比率の推移により、ますます医療費が膨らんでいくことが予想され、これ以上国民健康保険料の増額があった場合、実際には未収金がふえていくばかりではないのかという危惧もあります。

 これ以上医療経費をふやさないためには、病気になってからの手当てではなく、病気を未然に防ぐ予防に力を注いだほうが得策ではないかということが、かねてから指摘されてきたわけですが、それでは具体的にどのような成果を打ち出せばよいのか、本市の現状と課題について質問をさせていただきたいと思います。

 この予防についての施策に大きくかかわってくるのが、一般会計の衛生費と考えられますが、本市の衛生費の大きな柱は、市民環境部が管轄する環境保全センターにかかわるものと健康福祉部が管轄する保健センターにかかわるものの2本立てとなりますが、今回質問させていただきたいのは、保健センターの業務としての衛生費、予算総額10億1,877万3,000円のほうです。

 まず、質問の1点目でございますが、衛生費予算のうち一番大きな割合を占めるのが、その約半分、5億793万5,000円が計上されている予防接種経費です。以前より共産党、公明党議員の方たちより、本市の予防接種の現状に関する質問がされてまいりましたが、ワクチン後進国といわれる日本の中にあって本市の取り組みは十分なのか、苦しい財源の中で最大限の努力はされてきているのか、どういう認識をお持ちかどうか、まずお伺いしたいと思います。

 2点目は、衛生費予算2番目の割合を占めるがん予防推進経費についてです。先ほどの予防接種経費とともに、この経費についても国・県から補助がおりてきているわけですが、この補助についても有効利用されている結果になっているのか。今年度の予算参考資料によりますと、がん検診の受診見込み者数を肺がん検診1万1,300人、胃がん検診5,300人、大腸がん検診を9,050人、子宮がん検診を4,600人、乳がん検診を5,050人、前立腺がん検診を1,000人と試算しておられますが、現段階の数字で結構ですので、受診者の実数、また、その数について現在のところどのように考察しておられるのか、お伺いしたいと思います。

 3点目は、アクティブライフ宇部推進経費についてです。本件に関しましては、以前公明党の新城議員が御質問されたこともありましたが、アクティブライフは「動く」「食べる」「楽しむ」「守る」をキャッチフレーズに、キャラクターに金太郎似のゲンキー君を据えて、市民への健康づくりへの啓発活動、健康づくりの推進促進に努める事業と位置づけられています。本事業につきましては、これまでの事業成果をどのように検証されておられるのか、また今年度、この事業の一環として開始されましたはつらつポイント制度の進捗状況についてもあわせて教えていただければと思います。

 以上で、私の壇上での質問を終わります。

◎久保田后子市長

田中議員の御質問にお答えをいたします。

 御質問、予防医療施策の現状と課題について。

 第1点、予防接種についてのお尋ねですが、予防接種については、感染症患者の発生や蔓延防止のために極めて大きな役割を果たすものであり、子供の健やかな成長にとって欠かせないものです。

 本市では、予防接種の周知については、市の広報やホームページで行うとともに、親子健康手帳、かつての母子健康手帳ですが、その交付時や1歳6カ月児、3歳児健診の時においても行っています。このほか、必要に応じて、未接種者に対する個別の通知や保健師による個別の接種勧奨も行ってきています。

 お尋ねの本市の予防接種の平成23年度の接種率について、まず、予防接種法に基づく定期の予防接種である三種混合、二種混合、ポリオ、BCG、MRの5種類の予防接種の接種率の平均は84.9%です。

 次に、平成22年度から導入をした任意の予防接種である子宮頸がん予防、ヒブ、小児用肺炎球菌の3種類の平均は38.4%です。

 本市の接種率の水準については、3種類の予防接種についてのみ県内各市の比較が可能なデータがあり、それによりますと、三種混合と麻疹が県平均を上回っており、BCGは県平均を下回っています。このような状況において、BCGなどの接種率の向上や全ての予防接種について、高い接種率を確保するための対策が必要です。

 したがいまして、今後の新たな取り組みとして、予防接種の種類、対象年齢、接種回数などをわかりやすくまとめた予防接種カレンダーを作成するとともに、予防接種の情報を適宜お知らせできるように、メール配信やフェイスブックなどの活用を行っていきたいと考えています。

 第2点、がん予防推進についてですが、本市ではがん患者に優しいまちづくりを目指して、がんの予防から早期発見・早期治療、終末期段階まで、安心・納得のできる療養生活を送ることができる仕組みづくりに取り組んでおり、がんの予防を推進する重点施策として、がん検診に力を入れています。

 本市における健康増進法に基づくがん検診は、胃がん、肺がん、大腸がん、子宮がん、乳がんの5種類あり、医療機関での個別検診と各地区を検診車が巡回する集団検診のいずれかを選択できます。また、複数のがん検診と特定健康診査を同時に受診できる総合集団健診を、土曜日に9回と日曜日に1回の年間10回実施し、そのうち2回は女性限定としています。なお、今年度からは国民健康保険被保険者を対象にして、特定健康診査と同時に実施をする前立腺がん検診を追加いたしました。

 がん検診を受診するために必要な受診券は、毎年3月から4月にかけて、国民健康保険の加入者等の対象者に郵送をしています。なお、平成23年度からは過去3年間連続して受診歴がない方には発送を保留していますが、希望者には発送を再開しています。これ以外にも、受診機会のない方で希望される方は、保健センターに連絡があれば、速やかに受診券を郵送しており、このことは自治会の班回覧等でも周知をしているところです。

 本市のがん検診の平成21年度から平成23年度までの過去3年間の受診率の推移については、胃がんが10.1%から9.2%、肺がんが22.8%から20%へと減少していますが、大腸がんは16.5%から17.3%、子宮がんは15.8%から19%へ、乳がんは17.1%から17.4%へと増加をしています。また、平成21年度の受診率を県平均と比べると、子宮がんが約1ポイント下回っているものの、ほかは約2ポイントから6ポイント上回っています。

 次に、今年度の集団がん検診の受診状況については、当初予算の受診見込み者数に対する7月末現在の受診者数の割合を見ると、胃がんが59%、肺がん63%、大腸がん61%、子宮がん33%、乳がん33%であり、この4カ月間は昨年度と同じペースで推移をしています。今年度は総合集団健診を3回ふやすなど、より受診しやすい環境づくりに努めていますので、これから受診者数が伸びると考えています。

 今後は、9月のがん征圧月間にあわせたキャンペーンとして、市の広報やホームページ、フェイスブックなどの活用によるPRの強化、市民活動団体等との連携によるチラシの配布などを行って、さらに未受診者への個別受診勧奨を行うなど、受診者数の増加に向けた取り組みを実施していきます。

 第3点、アクティブライフ宇部についてですが、宇部市健康づくり計画(アクティブライフ宇部)は、市民の健康願望を「動く」「食べる」「楽しむ」「守る」の4つの柱にまとめて、誰もが日常生活で取り組める目標を設定した計画です。

 平成22年度に行ったこの計画の最終評価は、市民生活習慣アンケートによって、市民の生活習慣の変化にどのように反映されたかを把握して、目標の達成度を評価しました。その結果、市民の健康に関する意識や行動は、38項目の評価指標のうち、目標を達成したものと改善傾向のものを合わせて27項目、71%でした。分野別では、「動く」分野のウォーキングに関するものと「守る」分野の禁煙に関するものの達成度が高い一方で、「楽しむ」分野の市民活動の活性化や「食べる」分野の和食推進や家庭の取り組みに関するものの達成度が低い状況でした。

 これらの各分野の課題と市民ワークショップからの提案を盛り込んで、従来の4分野の取り組みを継続しつつ、新たな目標を設定して、第二次宇部市健康づくり計画(アクティブライフ宇部Ⅱ)を平成23年3月に策定しました。

 この計画を推進するための重点課題は、情報発信の強化、健康づくりを推進するリーダーの育成、市民活動の活性化、関係機関・団体との連携です。また、「食べる」分野の取り組みについてはさらに具体化して、食育推進計画を別途策定いたしました。今後、市民生活習慣アンケートを実施して、平成25年度中に中間評価を、平成28年度には最終評価を行います。

 お尋ねのはつらつポイント制度については、より多くの市民がボランティア活動や健康づくり、介護予防事業等に積極的に参加をして、その活動を継続することで、一人一人の健康の維持・増進や介護予防が促進されることを目的として、平成24年7月からスタートいたしました。

 この制度に基づく健康づくり・介護予防型事業の登録者数は、8月末現在で165人であり、引き続きイベント会場や健康づくり事業等、あらゆる機会を通じて周知を図ってまいります。

 生涯現役で活動的な人生を送るために、健康であることは全ての市民の願いです。本市ではアクティブライフ宇部の基本理念として、つかもう健康、つくろう元気都市「うべ」を掲げて、市民が一体となって取り組める健康づくりに関する施策を展開していきます。

 以上で、私の壇上での答弁を終わります。

◆田中文代

丁寧な御答弁どうもありがとうございました。

 それでは、自席より再質問、要望等させていただきたいと思います。

 まず、1点目の予防接種についてお尋ねしたいと思います。

 予防接種の情報については、「適宜お知らせできるように、メール配信やフェイスブックなどの活用を行っていきたい」との御答弁がありましたが、確か本市では子育てメールというものを配信しておられたと思います。現在このメーリングリストの登録者数はどのくらいなのでしょうか。もし登録者の年代構成がわかれば、あわせて教えていただければと思います。

◎落合孝雄健康福祉部長

お答えします。

 子育てメールについてのお尋ねですが、このメールに現在登録されている方、本年9月1日の登録者数は2,664人でございます。これにつきまして、年代構成のデータを持ち合わせておりません。子育てメールを開始した平成19年10月には1,308人でございましたので、現在は2倍以上にふえているところでございます。

 以上でございます。

◆田中文代

ありがとうございました。

 新聞やテレビのニュースでも大きく取り上げられましたが、今月より新しくポリオの不活化ワクチンの接種が始まりました。以前は学校などで集団接種があり、教育の一環として予防接種の意義を教えることができたわけですが、現在は全て個別接種となっており、親は自ら情報を取りに行き、またその情報を精査するという時代になっております。

 現在は忙しい父母にかわりまして、じいじ、ばあばと呼ばれます祖父母世代の方々が育児者となっている御家庭も多いかと思いますが、家庭内の連絡のツールとしては携帯を多く利用しておられるかと思いますので、子育てメールはそういう育児者の方たちにとって、市が発信する非常に有効なツールと考えられますので、今後もぜひ内容の充実を図っていただきたいと思います。

 続きまして、もう1点、予防接種についてお尋ねいたします。

 現在は山口県ほぼ全域で行われるようになった、産婦人科ではなく小児科での公費による1カ月健診ですが、本市では他の市町村に先駆けて平成7年にこの制度をスタートさせています。そのことが乳幼児期に行うワクチン接種率の高さに大きく寄与していると考えられるわけですが、この乳幼児期のワクチン接種について、現在医学会でも見解が分かれるのが同時接種の問題です。同時接種については、海外では安全性が確認されて、早期の免疫付与や接種率の向上などのメリットが考えられる反面、何か事故があったときの風評被害が不安などという理由で、なかなか積極的に実施に踏み切れない開業医の方も多いようです。本市では指導する立場として、同時接種の実施についてどのような方向をお考えでしょうか、教えてください。

◎落合孝雄健康福祉部長

お答えします。

 議員さんが言われますように、近年、三種混合ワクチン、ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン、ポリオなどの重要なワクチン接種が乳幼児に数回必要となりまして、1人のお子さんに対して、2種類以上の予防接種を同時に行う同時接種が課題となっています。

 このことにつきまして、厚生労働省や日本小児科学会から説明をされております見解を取りまとめますと、私どもも示されている内容につきまして、ワクチンの接種率が向上し、2種類以上の予防接種を同時接種することにつきましては、子供たちに早期の感染予防ができるとともに、保護者や医療者の負担も軽減できるものであり、安全性についての問題はないと示されているように考えております。

 また、私ども市としましては、山口県と宇部市の小児科医会にも確認をしております。このことにつきましては、乳幼児の基礎疾患や健康状態をよく把握しておられる主治医の先生が、保護者に十分説明をされ、同意を得た上で必要性を判断されて、単独接種か同時接種かを選択して実施されるというふうに聞いているところでございます。

 以上でございます。

◆田中文代

ありがとうございました。

 現代社会の情報の洪水の中で、母親を初め育児者の方は、いろいろな不安の中で育児を続けておられると思います。誤った風評に流されずに、市としての確固たる方向を示していただくことは大変重要と考えますので、今後も情報公開、情報収集に努めていただきたいと思います。

 続きまして、質問の第2点目とさせていただきましたがん予防推進についてお尋ねいたします。

 御答弁の中に、がん検診の受診券について、「平成23年度からは過去3年間連続して受診歴がない方には発送を保留」という御言葉がありましたが、この平成23年のときの発送数の推移を、ざくっとで構いませんので教えてください。

◎落合孝雄健康福祉部長

この受診券につきましては、県内の他市におきましては、受診の希望者にのみ受診券を発送するという方法が主流でございますが、本市では受診券そのものが有効な受診勧奨であると考え、平成22年までは約9万人の対象者の方全てに受診券を郵送しておりました。

 しかし、がん検診受診者の約90%の方は、2年以内に受診されている実態がありますので、過去3年間受診歴のない方への発送を見合わせたところでございます。その結果、平成23年度からの発送数は約5万4,000人となっております。

 先ほど市長が壇上で申し上げましたとおり、受診を希望される方から保健センターへ連絡があれば、速やかに受診券を郵送しているところでございます。

 以上でございます。

◆田中文代
ありがとうございました。

 3万を超える発送数の削減ということで、郵送料だけでも大変な経費であると思いますが、書類の封筒詰めなどの際に臨時職員の方も雇っておられたかと思います。このための費用も決して少なくはないと思います。市民の方が自らの税金の使い道として、このがん検診というものにもっと重要性を感じていただけると本当にありがたいと思います。

 次の質問に移ります。お答えいただいた平成21年度から平成23年度までの過去3年間の受診率の推移の中で、胃がんについては10.1%から9.2%と、1割を割り込む数字となっています。もともとの数字も低いわけですが、さらに減少していることについて、どのような原因を考えておられますでしょうか。

◎落合孝雄健康福祉部長
お答えします。

 健康増進法に基づく胃がん検診の検査方式は、基本的に造影剤を飲んでエックス線撮影を行う方式となっております。近年、対象外の検査方式である胃カメラによる内視鏡検査を希望する方がふえており、市が実施する胃がんの検診を受診しない傾向があるため、受診率が低下していると推察しているところでございます。

 なお、本市では現在でも、頑固な便秘、難聴、エックス線撮影のための体位変換が困難な方につきましては、医師の判断により胃カメラによる内視鏡検査も可能としているところでございます。

 以上でございます。

◆田中文代
ありがとうございました。

 医学の進歩によって、いろいろ検査の方式も変わっているということです。今いただいたお答えに関連しまして、がん予防推進についての最後の質問となりますが、今年度の集団がん検診の受診状況について、当初の見込みに対する7月現在の受診者数の割合を教えていただきましたが、昨年と同様の推移ということではありますが、子宮がん、乳がんという女性の病気の受診率が低いことがやはり気になります。考え得る原因と具体的な受診推進策をお考えでしたら教えてください。

◎落合孝雄健康福祉部長
お答えします。受診推進策につきまして、お答えしたいと思います。

 本市では、国のがん検診推進事業を活用いたしまして、子宮がん検診は20歳から5歳刻みで40歳まで、乳がん検診は40歳から5歳刻みで60歳までの約1万人の方に無料クーポン券を送付しております。この制度の周知に力を入れてまいりたいと考えております。

 特に、子宮がんについては20歳、乳がんについては40歳の方で、9月現在未受診の方には、無料クーポン券が初めて届くこの機会に受診していただけるよう、受診勧奨はがきを発送する予定でございます。

 また、40歳以上の方の検診につきましては、はつらつポイント制度の対象になっていることの周知や、集団検診のイメージアップを図るため、乳幼児健診や相談教室などの場を活用いたしまして、若い世代に働きかけるなど、あらゆる機会を通じて受診推進を図ってまいりたいと考えております。

 以上でございます。

◆田中文代

ありがとうございます。

 やはり受診率が全体的に余りにも低いというのが偽らざる感想です。

 先日、車の中でラジオを聞いておりましたら、医療関係の方が、アメリカでは乳がんの検診率は七、八十%ということを言っておられました。もちろん病気になったときの高額な医療費への対処の問題があるとは思われますが、日本人の予防医療に関しての認識の甘さを聞いたようで非常にショックでした。

 医療の進歩によりまして、部位によっては、早期に発見されれば、がんも致命的な病気ではなくなりつつあります。だからこそ私たちは、悲惨な結果を生んでしまう前に、自分で検診のチャンスをつくるべきと考えます。特に、子育て世代の母親の死が周囲に与える影響は、はかり知れないものがあると考えます。

 女性の働き方が変わりつつある過渡期である今、しっかりと当事者への啓蒙とあわせてサポート体制の構築が必要と思います。

 それでは、3点目のアクティブライフについての質問に移りますが、時間がなくなりますので、1点だけお願いします。最後の質問となりますが、市民生活習慣アンケートの実施について、対象者とアンケートの主な内容について教えてください。また今後、障害者を対象として同様のアンケートをされるお考えはないか、お答えいただければと思います。

◎落合孝雄健康福祉部長
お答えいたします。

 アクティブライフ宇部の評価に用いている市民生活習慣アンケートについてのお尋ねでございますが、これは15歳以上80歳未満の宇部市民の方につきまして、無作為に抽出した2,000名を対象に、郵送またはホームページからの回答も可能として実施したところでございます。

 内容につきましては、運動習慣、食生活、たばこやアルコールに関すること、地域活動や心の触れ合いに関することなど、生活の実態だけではなく、健康づくりに関する意識を問うものを盛り込んで、約50項目を行ったところでございます。

 このアンケートは、障害のあるなしにかかわらず、また年齢にかかわらず、さまざまな生活の状況を市民を広く対象として行ったものでございます。今後も、同じ条件で調査を行うことに意味があると考えておりますので、計画の評価指標として活用したいと思っているところでございますので、現在のアンケートについては今後も行いたいと考えております。

 お尋ねの障害者を対象とした生活習慣に対するアンケート調査などの実施につきましては、障害施策における今後の検討課題ということで考えてまいりたいと考えているところでございます。

 以上でございます。

◆田中文代
ありがとうございます。

 アンケートについては、今後も回答内容の動向について見守っていかれることと思います。よろしくお願いいたします。

 障害者についてちょっと質問させていただきましたのは、私が気になっておりますのは、現在総合支援学校に通う知的障害児の多くに肥満傾向が見られることです。もともとの体質、偏食や運動不足など、原因はいろいろ考えられると思いますが、多くの生徒がこのままの状態で成人に移行していくことには不安があります。ぜひこのアクティブライフの理念を障害者の世界にも浸透させていただきたいと思います。

 平成23年3月に策定されましたアクティブライフ宇部Ⅱでは、「動く」「食べる」「楽しむ」「守る」の4つの柱のうち、「食べる」をさらに具体化して食育推進計画を別途作成しておられ、そのキャッチフレーズは、いっしょがおいしい!元気でうれしい!というものです。図らずも本議会の初日未明に、思いがけず父を亡くしました私といたしましては、この言葉が本当に身にしみるところです。一緒にもっと食卓を囲めばよかったと、今になってみればつくづく思います。一緒に御飯を食べるということが、家庭にとって、家族にとって、健康の大原則なのではないかと改めて思われます。

 行政が市民の健康のために使う労力、財力。市民一人一人がいま一度それを認識し、みずからの身を守り、そして、自力の及ばないものについては周りが配慮し合う体制づくりを進めていかれますよう、今後も市民の健康推進のための予防医療策を進化させていっていただくことを切に希望いたしまして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。

TOPPAGE  TOP 
Copyright© 2011-2016 たなか文代 宇部市議会議員 公式サイト . All rights reserved. login