平成30年(2018年) 6月定例会

平成30年6月19日(火)

1. 常盤公園北側のスポーツ広場の駐車場の現状

2. 新しい駐車場整備の可能性

3.「宇部市 ときわ公園 緑と花の計画」における北側のスポーツ広場周辺の今後の整備の進め方


田中文代の発言は、背景を青色で表示しています。

◆田中文代
チーム創生、田中文代です。
今回、私は、ときわ公園北側に位置します、ときわ公園スポーツ広場で発生しております深刻な駐車場不足について、市の現状認識、今後の方針について質問させていただきます。
昨年3月、平成29年度予算案において、「スポーツによる元気な人づくり~スポーツ施設の環境整備」との名目で、ときわ公園サッカー場人工芝生化工事等として、1億4,350万円が承認されました。私は2年前から宇部グラウンド・ゴルフ協会の会長を務めており、就任以来会員の方たちから、ときわスポーツ広場を会場とする大会のたびの駐車場不足についての御心痛をかねがね聞いておりましたので、このときの予算審査特別委員会において、現状で駐車場不足が叫ばれているのにもかかわらず、サッカー場が芝生化されるとなれば、利用者がまた増加して、ますます駐車場が足りなくなるのではないか、今後この問題をどうされるつもりなのかということを質問させていただきました。その際のお答えは、乗り合いや公共交通の利用を推奨するという、実効性の薄い消極的なもので、私も現在のような深刻な状態を当時はまだ予想しておりませんでしたので、駐車場が確保できないのなら、しっかり公共交通を充実させてほしいという要望をするにとどめた経緯があります。
ときわ公園については、2012年(平成24年)に、山口大学工学部の当時の内田文雄先生の研究室が監修を担う形で、「宇部市 ときわ公園 緑と花の計画」が策定されています。策定に至るまでの過程においては2回の市民ワークショップが開催され、グラウンド・ゴルフ協会からも利用者の一員として参加して、意見を述べられたとのことです。策定された「緑と花の計画」に、そのときの経緯が載っておりますので、以下引用させていただきます。
市民のための魅力的な場所の創出。拠点─1 北側のスポーツ広場を中心としたスポーツ活動の拠点。
水路沿いにホタルが生息し、かつて、水田だった湿地には多くの動植物が生息する環境があり、自然度の高い環境が残っています。しかし、一方で野球場、サッカー場、グラウンドゴルフ場などがあり利用者が集中するため、慢性的に駐車場が不足するという課題も抱えています。
自然環境の保全と駐車場の増設による利便性の向上という相反する条件に折り合いをつけながら注意深く計画案を練り上げる必要があります。ワークショップでは、①駐車場を90台程度確保し、水路周辺をビオトープ池として再生させる案、②現状の土地の改変を最小限にとどめ駐車場30台程度確保し、湿地をビオトープ池とした案、③現状の地形を大きく変更することなく、湿地をビオトープ池として水路も自然護岸に改修し豊かな環境学習の拠点とした案の3つの考え方を提示し議論しましたが、合意形成には至りませんでした。
しかし、「ビオトープ池と駐車場の整備は両方必要」という意見が多くありましたので、本計画では、土地の改変を最小限として、高齢者や障害者のための駐車場を20台程度確保し、湿地をビオトープ池とする計画とします。
以上が、「宇部市 ときわ公園 緑と花の計画」からの引用ですが、この計画については、2013年から2020年までを計画期間とし、4年ごとに前期・後期に分けて、スポーツ広場周辺の北側の整備については、2017年から2020年までの後期のほうに設定されています。20台という中途半端な駐車場整備は、計画を読む限り、つまるところ、ワークショップ参加者の誰からの要望でもなかったわけですが、果たしてこの計画をこのまま進めてもいいものでしょうか。
ときわ公園スポーツ広場内のグラウンドゴルフ場を会場として、宇部グラウンド・ゴルフ協会が年14回開催する大会には、毎回300名前後の参加者があり、昨年、平成29年度の総参加者数は4,342名、そのうち約半数の2,120名は、下関や秋吉台、萩など、市外の遠方からの方々です。その他市内の体育協会や年金受給者協会など多くの団体がグラウンドゴルフ大会を開催されています。参加者の方は、開会時間に間に合うように早朝から車を走らせてこられても、現状では全員分の駐車場のスペースはありませんので、協会役員が駐車場係となって野球場グラウンド内に設けた駐車スペースに誘導していますが、野球場グラウンドもグラウンドゴルフのコースとして使用しますので、コース整備をする脇を車が通過していくという非常に危険な状態になります。
土日にサッカー場を使われる場合は、同じく野球場グラウンドを駐車場として使われているようですが、野球の試合がある場合は、人工芝生化されたサッカー場を駐車場にするということは──逆の使い方はできませんので、当然、車があふれてしまいます。こういうときには、ときわ湖周辺周遊コースをランニングに来られる方の駐車スペースは全く残っておりません。それ以前に、車の行き来が激しく、走ること自体が危険な状態になります。
サッカー場の人工芝生化完了後、利用が盛んになったサッカー協会の方からも、いつか事故が起こるのではないかと不安の声が出ていると、先日体育協会の方から伺いました。
一方で、ときわ公園の南側については、急激な入園者数の増加により、180台分の有料駐車場が、一昨年、新たに整備されました。イベント時の利用者の満足度を考えれば当然のこととは言えますが、通常平日、この南側駐車場に車が停車しているのは見たことがありません。その一方で、従来より駐車場不足の声が上がりながら手つかずとなっている北側の駐車場整備について、以下3点について市の御認識、お考えをお伺いいたします。
1、ときわ公園北側のスポーツ広場の駐車場の現状。
2、新しい駐車場整備の可能性。
3、「宇部市 ときわ公園 緑と花の計画」における北側のスポーツ広場周辺の今後の整備の進め方。
以上、御答弁をよろしくお願いいたします。

◎久保田后子市長
田中議員の御質問にお答えをいたします。
御質問、ときわ公園スポーツ広場の駐車場について。
第1点、駐車場の現状についてのお尋ねです。
ときわ公園は、常盤湖を中心とした緑あふれる総合公園で、南側は「にぎわい・観光エリア」、北側は「憩いのエリア」として、多くの観光客や市民に親しまれています。「憩いのエリア」の中でも一番北に位置するスポーツ広場は、サッカー場や多目的広場、グラウンドゴルフ場があり、スポーツ活動の拠点となっています。
駐車場については、多目的広場の西側に37台、東側に61台の駐車区画があり、合計で98台の駐車が可能です。そのほか、サッカー場の入り口や管理棟周辺などには、駐車場として利用できるスペースが約100台分あり、これらは施設利用者や周遊園路をウオーキングされる方に利用されています。
また、スポーツ大会などのイベント開催時には、多くの来場者があり、駐車スペースが不足することから、多目的広場やサッカー場付近の周遊園路にやむを得ず駐車される方がいらっしゃいます。このため、駐車スペースが不足する場合には、多目的広場の一部を臨時駐車場として開放し、周遊園路への駐車を抑制することで、ウオーキングをする方の支障とならないよう対策を講じています。
第2点、新しい駐車場整備の可能性、第3点、「宇部市 ときわ公園 緑と花の計画」における北側のスポーツ広場周辺の今後の整備の進め方についてです。これらは、関連がありますので、一括して答弁をさせていただきます。
「宇部市 ときわ公園 緑と花の計画」は、市民とともに、ときわ公園の豊かな自然環境を保全・再生しながら、新たな緑と花の創出を計画的に進めることを目的に、平成24年に策定したものです。
計画策定の過程で開催したワークショップでは、ときわ公園北側のスポーツ広場周辺は、ホタルを初め多様な動植物の宝庫であることから、ビオトープとして再生し、子供たちの遊びや環境学習の場として活用することが望ましいとの意見がありました。
一方で、スポーツ大会の開催時には、利用者の駐車場が不足することから、新たな駐車場整備が必要との意見もありました。
それらの意見を踏まえて議論を重ねた結果、土地の改変は最小限にして、湿地をビオトープとしつつ、20台程度の駐車場を確保する計画といたしました。
その後、平成29年12月に、スポーツ広場のサッカー場を人工芝生化したことで利用者が増加し、スポーツ大会開催時には、さらに駐車場が不足している状態にあります。
しかしながら、スポーツ広場周辺は、多様な生物が生息する自然環境が多くあり、生物多様性保全の観点から、計画以上に駐車場の増設をすべきではないと考えており、スポーツ広場周辺の整備は計画どおり実施することとしています。
そのため、利用者には、スポーツ大会主催者を通じて、今後も公共交通の利用や乗り合いでの来場をお願いしていきます。
なお、ときわ公園には常設で1,366台分、これに加えて臨時で422台分、合計で1,788台分の駐車場があります。市外から多くの参加が見込まれるスポーツ大会の開催時には、臨時駐車場をあけるなど他の場所に駐車場を確保し、スポーツ広場付近までシャトルバスを運行する必要があるのではないかと考えています。
以上で、私の壇上での答弁を終わります。

◆田中文代
御答弁ありがとうございました。
それでは、再質問、要望等に移らせていただきます。
駐車場不足の現状は認識はしているが、駐車場の増設はせず当初の計画どおりスポーツ広場周辺のビオトープのほうの整備を実施していく、御答弁の要旨は残念ながらそういうことであったかと思います。
数年前に、駐車場が足りなくて困っているという関係者の方からの声を初めて聞いたとき、そもそも私自身も、今後の公共施設マネジメントのあり方、ひいては立地適正化のあり方が議論されつつある中で、幾ら要望があるといっても、スポーツのための新たな駐車場というのはなかなか難しいのではないかというふうに考えておりました。
しかし、大会開催のたびの深刻な駐車場不足を経験するたびに、また、市内外から多くの参加者をお迎えするために奮闘されている役員の方々に、余暇活動としての本来の目的以上のストレスがかかっているということを実感しておりまして、壇上でも申し上げましたように、サッカー場の芝生化以降は危険な状態にもあるということで、何らかの解決策を提示してもらえたらという思いで、今回質問させていただきました。
それでは、再質問の1点目ですが、御答弁の中に、駐車スペースが不足する場合には、多目的広場の一部を臨時駐車場として開放しているとありました。この際、臨時駐車場への誘導、見守り等を担当するのはどなたでしょうか。

◎庄賀美和子観光・シティプロモーション推進部長
お答えをいたします。
臨時駐車場への誘導であるとか、その安全対策ということでございますが、スポーツ大会やイベント等の主催者にお願いをしております。
以上でございます。

◆田中文代
御答弁にありましたように、実際には大会を主催される関係者の方々が、みずからこの誘導作業を行っておられるわけです。
私の関係しますグラウンドゴルフの協会で申し上げますと、皆さん、御存じのように、一様に御高齢の方たちです。車を誘導されながら、冷やっとされる場面がたびたびあるということで、有料でもいいからきちんとした駐車場が欲しいと、他人にけがをさせたらどうにもならないという声が上がっているのが現状でございます。
再質問の2点目に移ります。
スポーツ大会やイベント開催時には駐車スペースが不足して、多目的広場や周遊道路にやむを得ず駐車される方がいる、平成29年12月のサッカー場人工芝生化以降は利用者が増加して、さらに駐車場が不足しているとの現状認識が御答弁にありました。このような状態が続いていることを、事故が起こる可能性がある、危険であるという御認識はないのでしょうか。

◎庄賀美和子観光・シティプロモーション推進部長
お答えをいたします。
スポーツ大会やイベントの開催時におきましては、車両の往来が多い状況にございます。安全対策といたしまして、スポーツ大会やイベント主催者に対しまして、周遊園路の利用者の安全確保を最優先するように注意喚起を行うとともに、車両の一方通行等の運用についても検討していきたいというふうに考えております。
以上でございます。

◆田中文代
基本的には、主催者のほうの判断に委ねられているということかと思います。本当に事故が起こってからでは、どうしようもないというふうに考えております。
続きまして、再質問の3点目に移ります。
御答弁に、利用者については、大会主催者を通じて公共交通の利用や乗り合いでの来場をお願いするというふうにありました。
しかし、実際には、このことはもう既に、従来から再三お願いしてきております。しかし、現状として、公共交通の最たるものである路線バスに関しては、スポーツ広場利用の乗客数がふえているという状況にはないと思われます。移動の需要はある、しかし公共交通の利用がふえない、このような現状について、その理由をどのように考えておられますか。

◎庄賀美和子観光・シティプロモーション推進部長
お答えをいたします。
スポーツ大会やイベントの開催時には、できるだけ公共交通の利用をお願いはしてはおりますけれども、それだけで対応できるものではないというふうに考えております。CO2の削減、それから豊かな生態系の保全などの観点から、大会関係者には、乗り合いでの来場について協力をお願いしているところでございます。
以上でございます。

◆田中文代
実際のところ、宇部新川方面から来てスポーツ広場入り口に停車する路線バスは、1日に7便しかありません。大会の開始に間に合うようにと思えば、選べるバスは1本しかない、これが現状です。
交通局に確認いたしましたところ、現在この路線は中型バスが運行しており、座席数はおおむね20から30とのことですので、この1台が満員の状態で走ったとしても、参加者数が300名前後になる大会におきましては、とても駐車場不足の解消にはつながるものではありません。公共交通の利用を推奨されるということでありましたら、各地区での地域内交通を充実させて路線バスにつなげるなど、もっと抜本的なところからの対策が必要であります。
また、乗り合いというお話もございましたが、先ほど壇上でも御説明いたしましたように、大会の参加者は、半数以上が遠方からの方でございます。もう必然的に乗り合って来ておられます。これ以上の乗り合いは、非常に難しい状況にあります。
また、大会に際して御挨拶をさせていただくときには、特に市外からおいでの方たちに向けて、せっかく宇部においでいただいたのだからということで、当日のときわ公園やその他の市内でのイベントを御案内させていただいておりますが、これは自家用車を利用されて来られているからこそで、大会終了後に路線バスを利用して市内を楽しんでいただくには、現在の状況では余りにも公共交通網が脆弱であります。
続きまして、再質問の4点目に移ります。
駐車場の整備のかわりに考えておられる、ビオトープの整備について質問をさせていただきます。
御答弁に、スポーツ広場周辺は、多様な生物が生息する自然環境が多くあり、生物多様性の観点から、駐車場の増設は難しいと考えているとありました。多様な生物とは、具体的にどのようなものでしょうか。
また、計画どおり整備を進めるとありましたが、今後どのようなスケジュールで整備がなされ、整備されたビオトープ池ではどのような環境学習が想定されているのか、また、その実施主体はどなたが担われるのでしょうか。

◎庄賀美和子観光・シティプロモーション推進部長
お答えをいたします。
まず、多様な生物についての御質問ですが、湿地の周辺におきましては、平成30年6月に、ホタルが生息しているということは確認ができております。それから、計画の策定時に環境団体のほうから、県内で準絶滅危惧種に指定されているテントウムシであるとか、それから希少種それから地域特有の昆虫が生息していると、そういった回答をいただいているところでございます。
それから続きまして、スケジュールにつきましては、山口大学などと連携いたしまして、2019年度から動植物の調査及び実施設計を行い、土地の改変を最小限にとどめ、湿地をビオトープとして再生し、20台程度の駐車場を確保する計画で進めていきたいというふうに考えております。
それから、このビオトープの整備をいたしまして、どういった学習プログラム、それからそれをどこが実施をしていくかとの御質問でございますけれども、湿地をビオトープとして再生するということで、生物多様性の保全につながるとともに、自然と触れ合う場を創出することができるというふうに考えております。そういった意味におきまして、ビオトープにおける環境学習ということにつきましては、生物が住みやすい環境の中で、身近に動植物を観察したり触れ合うことで、生態系の仕組み、それから環境保全についてを学ぶということが環境学習であるというふうに考えております。その実施主体につきましては、市内の環境団体、それから専門家、宇部市常盤動物園協会であるというふうに考えております。
以上です。

◆田中文代
市内のいろいろな環境団体がその実施主体となるというお答えでございましたが、このワークショップのときには参加されたとは思うのですけれども、果たして実際に、このビオトープの管理がその方たちで持続可能にできるのかということは、非常に危惧しております。
本市におきましては、環境学習拠点として既に二俣瀬のビオトープがあります。規模としては、計画されているときわ公園のスポーツ広場のものよりも大きく、何よりも、車の往来から離れたところに設置されております。ビオトープの本来の意味は自然生息地ということで、自然のままの姿で置いておけばいいというふうに思われがちですが、その実態は非常に過酷な外来種との戦いです。私も昨年、二俣瀬のビオトープの環境整備に参加させてもらいましたが、沼地の中に腰までつかっての保全作業など、大変な重労働です。実施主体を今、市内の環境団体というふうに想定されているとのことでございましたけれども、本当に環境学習の場として持続的に機能するのか、きちんと検討されてから整備を開始していただきたいと思います。
最後の再質問に移りますが、御答弁の最後に、市外から多くの参加が見込まれるスポーツ大会の開催時には、シャトルバスを運行するというような必要があると考えているというふうにありました。これをもう少し具体的に教えていただければと思います。

◎庄賀美和子観光・シティプロモーション推進部長
シャトルバスにつきましては──駐車場としては、ときわ公園活性化基本計画にときわ公園南側を「にぎわい・観光エリア」としておりますけれど、そこにございます駐車場、それから恩田運動公園などのスポーツ施設を想定しており、シャトルバスの運行方法につきましては、スポーツ団体等と協議しながら、その仕組みづくりを構築していきたいというふうに考えております。
以上です。

◆田中文代
まだこれからの検討ということになっていると思いますが、これは想定されるものとして、有料なのでしょうか。

◎庄賀美和子観光・シティプロモーション推進部長
その料金のあり方についても、関係団体と協議をしていきたいというふうに考えております。
以上です。

◆田中文代
これまでの全ての質問を通しまして、できましたらいま一度、危険度の高い今の駐車場のあり方を再認識していただいて、再度、駐車場整備についてもお考えいただきたいというふうに要望させていただきます。それがどうしてもかなわないということであれば、今、お話にもありましたような、シャトルバスの検討を一刻も早く進めていただきたいと思います。サッカーの関係者、少年野球も含む野球関係者、それとグラウンドゴルフの関係者の方々、利用者、関係者の皆さんと、本当に安全な、快適な、ときわスポーツ広場の駐車場のあり方について、実効性のある策を探る──シャトルバスだけでなく、いろいろな意味で協議の場を設けていただきたいと切に要望させていただきまして、私の全ての質問を終わります。ありがとうございました。